高校生による舞台芸術公演の劇評(レビュー)を募集

第3回 表彰式&懇親会

 2017年3月27日、東京芸術劇場のシンフォニースペースで第3回高校生劇評グランプリ優秀賞表彰式を執り行いました。関西地方在住の受賞者もご家族と一緒に出席し、選考委員や高校の先生方、演劇公演の主催者、そして第1回・第2回の受賞者たちに囲まれ、受賞を祝いました。

主催者あいさつ

 第1回から「高校生劇評グランプリ」を主催してきた国際演劇協会日本センターの永井多惠子会長が、「高校生の皆さんに演劇公演を観る機会をお持ちいただき、その作品を批評的な目でご覧になり、それを文字にするということは、ある種の国語力を高めることにもなると思います。文章力があること、トークをして相手を説得すること、説明することは、社会に出るうえで大きな力になります。そのためのお手伝いをさせていただければありがたい」と、このグランプリの意義の説明とお祝いのご挨拶がありました。

選考委員講評

 選考委員を代表して全国高等学校演劇協議会事務局長の阿部順先生から講評をいただきました。「プロの人ほど、高校らしさ、高校生にしかできない表現、着想、そういったものを求めたり、あるいは見出そうとします。我々先生系は、それって単に練習量が足りないんじゃない、未熟なんじゃない、とちょっと反対したりするんです」と選考会の様子に触れ、「優秀賞に選ばれた作品はその両方を持っています。高校生らしさとある程度の技量を持っています」と、受賞作品を評しました。

表彰式

 永井多惠子・国際演劇協会日本センター会長から受賞者ひとりひとりに賞状が授与されました。団体賞は2年連続で「大阪市立咲くやこの花高等学校」。優秀賞を受賞した同校1年小川竜駆さんが、団体賞の受賞でも表彰台に上がりました。

鈴木寛さんのご祝辞

 東京大学と慶応義塾大学という二つの大学の教授であり、文部科学大臣補佐官という要職にもついておいでの鈴木寛さんも、大学時代は東京大学駒場キャンパスの駒場小劇場でオリジナルミュージカル劇団でご活躍だったとのこと。「昔・芝居青年、今は芝居おじさんとしても、これだけの非常に熱心なみなさんに応募していただいて、そして演劇が盛り上がっていくのは大変嬉しい。私も応援をさせていただきたい」とエールを送って下さいました。

 新たな学習指導要領の策定に携わっておいでの鈴木さん。2020年からの大学入学試験の抜本的な変更に言及し、「劇評をいっぱい書いていた人がいい点をとれるような入試に変わるんです」と、観劇ファンの高校生衝撃の(!?)お話もあり、みんな真剣に聞き入っていました。

 鈴木寛さんの祝辞全文はこちら

懇親会

(右から)田中綾乃さん、森山直人さん、鈴木寛さん

 会場の配置を変えて、懇親会を催しました。選考委員のご挨拶では、委員たちが青春を過ごした駒場小劇場※での青春の思い出話が次々と飛び出し、笑い声が絶えない楽しい話が続きました。

 ※駒場小劇場
  現在の東京大学駒場コミュニケーション・プラザの場所にあった演劇スペース。東京大学駒場寮の「寮食堂北ホール」を、1976年に野田秀樹らの夢の遊眠社が改装して作った。約300人収容可能、といってもきちんとした座席があるわけではなく、ゴザの上に座布団をおいたり木製のイスを並べたりして、観客はひしめき合うように座って観劇した。野田秀樹らに続き、如月小春、堤泰之、宮城聰などがこの劇場で活躍したが、2001年8月22日に東京大学駒場寮の強制執行が行われ、「駒場小空間」がとってかわることとなった。

第1回、第2回の受賞者達も出席し、後輩たちとの観劇談議に花を咲かせました。

NeSTA

 スタッフとして会場の片づけを終えた受賞者OBOGたちは、引き続きNeSTAのミーティングに入りました。NeSTAは、観劇・劇評活動を目的にした大学生・高校生の集まりで、第1回、第2回の高校生劇評グランプリ優秀賞受賞者が中心になって作りました。早速、第3回の受賞者有志も参加して、舞台芸術の楽しさを広く伝え、観劇仲間を増やすための企画について話し合いました。
NeSTAサイト https://www.nesta5.jp/

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