高校生による舞台芸術公演の劇評(レビュー)を募集

第2回 表彰式&懇親会

 2015年3月30日、国立能楽堂(東京・千駄ヶ谷)大講堂で第2回高校生劇評グランプリ優秀賞表彰式を執り行いました。北海道の受賞者は家族と一緒に出席し、受賞者13人の受賞者全員が揃い、選考委員長の扇田昭彦氏をはじめとする選考委員や学級担任や演劇部顧問の先生方、受賞者の家族、演劇公演の主催者等、多くの方々に囲まれて受賞を祝いました。

選考委員長・扇田昭彦氏による講評

 選考委員長・扇田昭彦氏による講評は、「応募作品のレベルの高さに驚きと喜びを覚えた。質の高い劇評が多く、審査をする上で差がつけにくい状態が生まれた」と講評を述べられました。
 その中から最優秀賞に輝いた吉原爽斗さん(筑波大学附属駒場高等学校2年=当時)の「鳴かぬ蛍が身を焦がす--人形浄瑠璃」は、国立劇場の文楽教室で上演された『絵本太功記・尼ケ崎の段』の劇評で、「文楽を見るのはこれが初めてという筆者だが、この劇評には初体験の驚きと感銘、舞台上の動きの詳細な描写があり、人形浄瑠璃について学んだ知識も加わっている。そしてその中から、大夫の語りと三味線はあるものの、人形たち自体は終始無言であり、文楽とは『沈黙の芝居』ではないかという意表をつく”発見”が提出される。おそらく文楽を見慣れた人からはなかなか出てこない新鮮な感想である」と激賞しました。

三世桐竹勘十郎氏と受賞者との記念対談

 受賞式で、第2回高校生劇評グランプリ主催の国際演劇協会日本センターの永井多恵子会長から受賞者ひとりひとりに賞状が授与されたのに続き、大阪から駆けつけて下さったゲストの三世桐竹勘十郎氏を壇上に迎え、選考委員の田中綾乃さんのナビゲーションで、最優秀賞受賞の吉原さんとの対談がおこなわれました。
 『絵本太功記・尼ケ崎の段』で人形を遣った桐竹勘十郎氏は、吉原さんの「文楽とは『沈黙の芝居』ではないか」という劇評に、「48年間人形遣いをやっていて、あらためて『なるほど、確かにそういう芸能だった』と、気づかされた」と、終始和やかに話されました。

 人形をお持ちくださり、仕組みを説明しながら実際に動かして見せてくださいました。

懇親会

 国立能楽堂内のレストランに会場を移しておこなった懇親会では、選考委員の講評に続き、受賞者一人一人が短いスピーチを行い、観劇や劇評についての「思い」を語り、受賞者同士の話にも花が咲きました。

追悼・扇田昭彦氏

 大変残念なことに、扇田昭彦さんは2015年5月に急逝されました。表彰式や劇評レクチャーで、高校生たちに励ましの言葉や具体的なアドバイスをされていたことが思い出されます。ご冥福をお祈り申し上げます。
※扇田さんの劇評レクチャーのまとめはこちら
(https://www.hs-theatrereview-gp.jp/event02.html)でご覧いただけます。

関連記事:
舞台制作PLUS 制作ニュース 2015年03月31日
http://seisakuplus.com/news/?p=25270
しのぶの演劇レビュー 2015年4月27日
http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2015/0427152958.html

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